〜   キャスリン   〜



働き口を探して町を彷徨うこと早や半月。
今日も成果は得られず、キャスリンは路傍で一人溜め息を吐いた。
渡り鳥家業の夫の留守中は、キャスリンが家を守らなければならない。
夫からのまとまった収入も見込めない現状においては、キャスリン自身が働きに出なければならないのも止むを得なかった。
しかしやはり不景気な世相にあって、女手がそうそう働き口を得ることは出来ない。
そんな現実を、今日も思い知らされる結果となったのだった。
消沈の態で家路に着くキャスリンに、一人の男が声を掛けて来た。
男によれば、現在女手を募っている接客の口があるという。
元来人付き合いが好きなキャスリンは、男の申し出に喜びの色を隠せない。
警戒心が薄く、世知に疎いキャスリンは胡散臭い話にも疑いを持つことはなかった。
男の案内によると、予定日に面接があるので所定の場所に来てほしいとのことだった。
指定の日は十日ほども先であることを些かいぶかしみながらも、キャスリンは自身の幸運に感謝しながら帰路に着いたのだった。

そして指定日当日。
時刻は夕時、街は強い西日に晒され、家々の佇まいはくっきりとそのシルエットを描き出されていた。
さながら版画のように、日の当たる面と影になった部分とは明確なコントラストを成している。
誰そ彼時、という言い回しが不釣合いなほど街の景観はその無機質な威容を見せ付けていた。
だが他にも、この時間が「逢魔が時」と称されることがあるのも事実なのだった。
そんな夕暮れの街路を、キャスリンは男の後に付いて歩いていた。
路地は狭く、案内の男二人に前後を挟まれているためただ追従する他ない。
流石にこの段階になると、キャスリンも幾許かの警戒心を抱かずにはいられなかった。
だからといって、逃げることも敵わず、男達の先導されるまま複雑な裏路地を歩き続けた。
しばらく歩き続けたが、こんな裏街道などキャスリンは訪れたこともなかった。
むしろこの街にこんな区画があったのか、と内心驚いたほどだ。
着いた場所は、周囲の建物から見ても一際うらぶれた有様の廃屋だった。
そして男に導かれるまま、キャスリンは恐る恐る戸口を潜った。
薄暗い屋内は黴臭く、饐えた様な異臭が立ち込めている。
不意に背後で木戸が閉まり、振り向いたキャスリンは短い悲鳴を上げた。
「・・・・・!」
入り口付近の物陰から、数人の男達が姿を現したのだ。
男達は皆一様に裸で、股間には堂々とそそり立つ逸物を見せ付けている。
うろたえ、顔を真っ赤にして逃げ出そうとするキャスリンを、男達が素早く取り囲んだ。
そしてもがくキャスリンを押さえ付け、突き飛ばすように床に転がした。
キャスリンは目の前の男に重なるようにつんのめって転倒してしまう。
転んだ拍子にスカートが大きくめくれ、シンプルな無地のパンツが露になってしまう。
むっちりとした尻肉を包み込んだ下着ははちきれんばかりに盛り上がり、えもいわれぬ官能美を見せ付けていた。
「い、いやぁっ、か、帰してくださいっ!」
べそをかきながら懇願するキャスリンに、男の一人が残酷な事実を告げる。
現在、男達の一員がキャスリンの家に赴き、一人娘のケイトリンを拉致していること。
今後の安否は、キャスリンの態度によること。
たちまちキャスリンの全身から血の気が引いた。
働き口を探していたのも、かけがえのない愛娘に生活苦を味わわせたくないからだった。
ケイトリンが危険に晒されたとあっては、キャスリンに抵抗の余地はなかった。

キャスリンは羞恥を押し殺しつつ、男達の指示に従うこととなった。
男の体に覆い被さり、寝そべった姿勢のまま下の男のペニスを握る。

これが人間の体温か、と思うほど熱く滾り、脈打つ剛直はキャスリンにはおぞましいものでしかない。
だが指図どおり、天井を衝くような男根をしごき、手淫を施していく。
その体勢で、先ほどめくれあがったままキャスリンのお尻は丸見えになっていた。
男達の命令で、スカートの裾を直す事さえ許されない。
肉感的なお尻を見せつけながらの手コキは、なんともいえない淫靡さがあった。
男達もぷるぷると震えるお尻の眺めに、下卑た視線を集中させている。
「・・・う、うぅ・・・っ」
恥ずかしさで消え入りたい思いでいっぱいのキャスリンだったが、手を緩めることは許されない。
キャスリンの白い手が上下するたび、肉棒の先端から先走りが溢れ、扱く手をぬらぬらと濡らしていく。
その感触の嫌悪感に、キャスリンは魂消える思いだった。
やがて取り囲んでいる男の一人がやおら手を伸ばし、キャスリンのパンツを毟り取った。
「え、きゃああぁぁぁあっ!」
薄布は男の手でやすやすと破られ、人妻の熟れた下半身が露わになった。

柔らかく肉付きの良い白い尻肉が、下着の拘束から開放され、ふんわりと揺れる。
股間のスリットもヘアの茂みは薄く、産毛のような淡い陰毛が恥ずかしげに生えそろっている程度だ。
物心付いてからは、夫以外の男性に秘所を晒したことの無いキャスリンは、羞恥と恐怖で嗚咽を抑えきれない。
先程からの右手の奉仕で刺激されたためか、キャスリンも気付かないうちに秘裂から微かに蜜液が染み出していた。
奮い立つほどに扇情的なキャスリンの下半身に、堪えきれなくなった男が猛然と圧し掛かる。
ギチギチに勃起した凶器の様なペニスを振り立てると、一息に潤んだ媚肉へ突き入れた。

ぶちゅ・・・んっ、ずちゅ、にゅぢゅうぅぅ・・・
「んはぁんっ! あ、あぁ、い、いやっ、いやぁああぁっ!」

膣をずぶずぶと貫く感触に、キャスリンは絶望の叫びを上げる。
勿論これまで、夫以外の男性に身体を許したことなど無かった。
貞淑な妻としての貞操は、男の劣情によってあえなく砕け散ったのだった。
夫が留守がちである為、キャスリンにはあまりセックスの経験がなかった。
そのため膣肉もまだ十分開発されておらず、一児の母とは思えないほどきつく、男根を絞るように締め付けた。
男はキャスリンの性器を貪る様に腰を突き上げ、胎内の最奥まで穿り返すように蹂躙していく。
ぐっちゅ、ぢょぷ、ちゃぐっ、ぬちゅっ、ぶちゅん・・・
性生活から疎遠だったキャスリンの膣肉は、性交の喜びに震え、自身の意思に反して見る間に女蜜を溢れさせていく。
「んあぁ・・・、ひ、い、やあぁ・・・っ、やめ・・・たすけて、っ・・・」
ぽろぽろ涙を零しながらのキャスリンの哀願も、欲望に滾り立つ男達には効果が無い。
手の動きが疎かになると尻を叩かれ、キャスリンはむせび泣きながらペニスを扱き、膣を犯された。
周囲の男達もキャスリンの肢体を味わうべく、瑞々しい女体に我先に襲い掛かった。
一人は腰振りに合わせてきゅっきゅっと収縮するアナルにペニスを捻り込んだ。
みりっ、ぎゅぶ、みぢみぢ・・・っ
「ひ・・・!? あ、あぐ・・・ぅ!」

突如尻穴をこじ開けて侵入してくるペニスの激痛に、苦痛のうめき声を上げるキャスリン。
極めてノーマルな性知識しか持ち合わせていなかったキャスリンは、予想もしていなかった貫通にただ身悶えするばかりだ。
他の男達もキャスリンの顔に、口に、胸に、腰に、尻に、太腿に屹立した肉棒を擦り付ける。
脂ぎった男達にもみくちゃにされ、たちまちキャスリンは男達の汗と唾液と先走り汁でべとべとにされてしまった。
男達は体全体をキャスリンに押し付け、その柔肉の感触を貪り続ける。
キャスリンは何人もの男達に揉まれ、犯され、息を吐く暇も無い。
動物でもかくや、というほど男達の欲望は留まる所を知らなかった。
やがて全身を揉みしだかれ、ぐったりしたキャスリンに、男達の獣欲のエキスがありったけぶちまけられた。
怒涛の奔流は膣内に、直腸に、顔に、胸に、そして全身に発射されたのだった。

どぶっ、どっぴゅん、ぶぴゅ、ぶちゃっ、びゅぐぅぅう・・・!
「ふはぁぁああぁんっ!はっ、はひっ、いや、いやあぁぁあっ!!」

身体に粘りつき、体内にごぶごぶと注がれる精液の感触にキャスリンは絶望の悲鳴を上げる。
そして遅まきながら、男達が指定してきた今日という日は、キャスリンの「危険日」だったことに気が付いた。
全て、働き口を探しているキャスリンを陥れる男達の罠だったのだ。
確実に胎内に宿ったであろう命の胤に慄きながら、キャスリンの意識は闇へと落ちていった。



男達がキャスリンを孕ませたのは、既成事実を作るためだった。
他人の胤を孕んでしまっては、夫を含め他の人間に容易に被害を訴えることが出来ない。
事実、キャスリンは誰にも相談出来ないまま、男達に脅され、毎日のように陵辱に晒されていた。
肉感溢れるキャスリンの肉体は客付きも良く、金を払って抱きたがる男も後を立たない。
そうこうするうち裏のルートで噂が広がり、街の外からも男達がキャスリンを買いに来るようになった。
今やキャスリンが一日に相手をする男は二十人を下らない。
それでもいつかは夫が救いの手を差し伸べてくれる、それだけを希望にキャスリンは屈辱の日々を送っていた。
そんな折、キャスリンに最悪の情報がもたらされた。
夫が賞金首として、指名手配犯に処されたというのだ。
最後の希望も絶たれ、呆然とするキャスリンを官憲が引き立てていく。
犯罪者の妻として、自警組織に拘束されることになったのだった。

それからは、「懲罰」と称し、全裸で街の中央に繋がれ、衆人環視の中で昼夜を問わず辱められることとなった。
排泄も人々の好奇と嘲笑の中で済ませなければならない。
自由に犯してよいとの処罰のため、キャスリンを犯す男達もこれまで以上に容赦が無い。
いまやすっかり大きく膨らんだお腹を抱えながら、キャスリンは昼夜を問わず犯され続けた。
娘のケイトリンの安否も最早知る術が無い。
犯罪者の娘として、別な施設で「処罰」されているらしい。
娘を案じながらも、今のキャスリンにはどうすることも出来ない。
ただ、男達に抱かれ、精液を注がれるだけの玩具に成り果ててしまったのだから・・・。



〜了〜

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