{マリアベル・アーミティッジ}

「ん? ・・・なんじゃ、この本は?」
その日、真夏にも関わらず空には重苦しい暗雲が垂れ込め、僅かな陽光も差し込まない天候に
気を良くしたマリアベルは、口笛など吹きながら久しぶりに書庫の整理をしていた。
その折、山のような書物に埋もれるようにして隠れていた見覚えの無い本を手にしたのだった。
「?? よくわからんの・・・。まぁ、退屈しのぎに読んでみるかの。」
内容は、本の老朽化で欠損が多く、全てを読み取ることは出来なかったが、
どうやらアカ・アオの機能拡張手引書のようだった。
そして、このことからマリアベルの悪夢が始まったのだった。

「う〜ん、・・・こんなものか。結局何なんじゃ?」
奇妙な改造技術が綿々と綴られた手引書は、たちまちマリアベルの知的興味を捕らえた。
半日がかりで熟読したマリアベルは、早速新しく蓄えた「技術」を試みるべく、アカ・アオに本の指南に従った改造を施したのだった。
ただ、結局完全に解読出来なかったため、具体的な機能の確認、動作の信頼性には不安を残していた。
「まぁよいわ。えーと、これでよし、と。」
最終的な出来に一応の満足を得たマリアベルは、一通りのチェックを済ませ、再起動のスイッチを入れた。
刹那。
「!!・・・・・なっ・・・・・、うぅ、あ・・・・・ッ!?」
再び生命を吹き込まれたアカ・アオは、作業台から飛び上がると、マリアベルの首筋に電撃を打ち込んだ。
突然の出来事に、抵抗することも出来ないままマリアベルは床に倒れ伏した。
「・・・・・、・・・・・、・・・・・、・・・・・ぅ」
強力なスタンガンの威力に、マリアベルは意識を保つのに精一杯だった。
横たわったまま、指一本動かすことも、声を出すことも出来ない。
苦しげに吐息を漏らしながら体を震わせているマリアベルに、アカ・アオが静かに忍び寄る。
成す術無くその動きを見守るマリアベル。
「標的」が抵抗できなくなったことを確認したアカ・アオは、素早くその衣服を剥ぎ取った。
半裸の姿で床に転がされたマリアベルは、さらに仰向けにされ、両足をM字に開いた姿勢を取らされた。
作業用の眩いスタンドライトの中に、マリアベルの白い素肌が照らし出される。
太腿の間に淑やかに閉じられた一筋のスリットも、露わに曝け出されていた。
「・・・・・!! ・・・・・く、・・・・・ぅ、ぅ、・・・・・ぇっ」
相手が下僕のゴーレムとはいえ(下僕だからこそ、かもしれなかった)、こんな辱めを受けるのは、
高貴なノーブルレッドとしては初めての経験だった。
耳まで真っ赤に染めながら、必死で体を起こそうともがき、身を捩る。
それがどうしても叶わず、恥ずかしさと悔しさから、マリアベルは低く嗚咽を漏らした。
それにも構わず、アカは再び首筋に、アオは包皮を被った雛突に電極を押し当てると、今度は微弱な電流を流し始めた。
「っひ!?・・・・・ぁ、あ、ぁ、あ、ぁぁぁぁああッ!!」
ピリピリと脊髄から性器に流される微弱な電気は、マリアベルの生体リズムと完璧に同調していた。
脈拍、神経の交感作用を高め、麻薬のような作用を齎していく。
たちまち体が火照り、肌にはうっすら汗が浮き出す。
体を弓なりに反らせ、痙攣しながら、マリアベルは生まれて初めて味わう高揚感に翻弄されていた。
「あっあー、あ、っ、ぁ、ぅ、あぁー!!」
今や閉じようと努力していた両脚も大きく開き、あられもない喘ぎ声を上げながら全身を駆け巡る快感に身をくねらせていた。
身を揺らして腰を振り動かしていくうち、股間からは透明な液体が垂れ始める。
ごく僅か、申し訳程度の微量だったが、マリアベルには初めての生理現象だった。
「っはー・・・、ぁはー・・・、っは・・・、はぁ、はあぁ・・・」
ひとしきりアカ・アオに嬲られたマリアベルは、電流が止まってもその余韻を味わっていた。
蕩けるように放心したその表情には、もはや高貴な一族としての凛々しさは無かった。
やがて、アカ・アオは形状を円筒形へと変化させると、
ぐったりと身を横たえるマリアベルの秘唇と菊座へ強引に潜り込み始めた。

「あッ!?・・・・・ぃ、痛ッ、やぁ、あっ、ぃやぁ、ぁあっ!!」
甘い陶酔感に酔いしれていたマリアベルは、突然の挿入に恐怖と苦痛の叫びを上げた。
元々不死であり、生殖行為に縁の薄いいノーブルレッドにとって、
「挿入」と言う行為は知識としてはあっても、実際に味わうことは稀有なことだった。
ましてや下僕のゴーレムに純潔を奪われるなど、「闇の貴族」として最大の屈辱だった。
しかしマリアベルにはそこまで考える余裕は失われていた。
自分の体内でうねり、突き上げる二つの異物に翻弄され、苦痛に耐えるのに精一杯だったのだ。
その苦痛も、アカ・アオの齎す「放電」によって快感に変わっていくのに、そう時間はかからなかった。
精神感応デバイスであるアカ・アオは、マリアベルの体内に潜り込んだことで一層センサーを強め、
マリアベルが最高の快感を味わえるように振動、伸縮、放電を繰り返した。
こうなると最早マリアベルにはどうすることも出来なかった。
下半身で踊りまわる挿入物に玩ばれ、快楽を与えつづけられる肉人形に成り果てていた。
「はぅん、はひぃ、あはっ、ぁあ、はぁぁ、っく、ふはぁ、ぅあぁんッ!!」
自身が快感を貪ることで、更なる快感が呼び起こされていく。
一呼吸ごとに高まっていく快感に、マリアベルは涎を垂らして喘ぎ続けた。
「くひぃ、んはぁ、も、もっとぉ、いい、イイッ、はぁ、あぁ、ふひゃぁぁ!!」
絶頂するたび、視界がフラッシュし、意識が高みへと弾け飛ぶ。
その感覚が、更なる絶頂を呼び、一際大きな快楽を引き出した。
既にマリアベルは、快楽と肉欲の桃源郷に囚われていた。

・・・・・不死のノーブルレッドでなかったら、とうに快感の中、衰弱死していたに違いない。
城を訪れた少年に発見されるまで、肉欲に溺れたまま、
丸一週間余り、イキっぱなしで悶え続けていたのである。

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