{ヴァージニア・マックスウェル}

絶望感を圧し殺し、もう一度、弾倉を確認してみる。
残弾数、ゼロ。
ここ数分間で、儀式のように幾度となく繰り返している確認作業だった。
何度確かめてみても、事実に変わりは無い。
ヴァージニアは深く溜息を突いた。
(やっぱり・・・・・、まずかった、かな)
村の作物を取り戻すため、単身ゴブズアジトに乗り込んだ己の無謀さ、無鉄砲さを、
今更ながらに思い知らされる羽目になった。
屋敷内を逃げ回り、時間稼ぎをしてきたが、そろそろゴブ達もヴァージニアのARMに
弾がなくなっていることに、気付き始めているに違いない。
その証拠に・・・。
(・・・・・・・・・・)
柱の影から出口の様子を窺う。
数人のゴブ達が、抜け目無く周囲を見回している。
先ほど、侵入の際に使った裏口の辺りにも、同様の警戒が敷かれていた。
出口はその二箇所しか無い。
残るのは、窓・・・。
しかし、かつて商人の屋敷だったこの建物は、防犯上の見地から、
構造自体の堅牢さに倣って、窓も人力では破ることの出来ない造りに設えられていたのだ。
完全に袋のネズミだった。
陰湿な性格を持つゴブ達は、じりじりと獲物が追い詰められていく様を見て楽しんでいるに違いない。
(あきらめ・・・・・、ない、から!)
最後の可能性は、屋根からの脱出だった。
屋根裏には、ゴブ達の姿は無い。
最後の望みを賭けて、ヴァージニアは屋根裏を忍び足で進んだ。
一歩・・・・・、二歩・・・・・、三歩・・・・・。
奥の梯子まで、あと、僅か。
その瞬間、張り詰めていた緊張が緩んだ。
「!!」
思わず足を速めたヴァージニアの足下で、朽ちかけていた床板が砕け、虚空に変わった。
成すすべなく階下に転落し、強かに背中を打ち付ける。
ぼやけていく天井の穴の映像が、「人」としての最後の記憶となった。



(・・・・・・・・・。あれ・・・・・?)
窓の明かりで、ヴァージニアはぼんやりと目を覚ました。
自宅のものとは思えない、煤けた汚いベッドの上。
優しく目覚めを告げてくれるシャルテおばさんの声も無い。
そして、窓の光は月の明かりだった。
「!!・・・・・、あッ!!」
意識がはっきりしてくるにつれ、ヴァージニアは自分の置かれている立場を理解した。
上着は大きくはだけられ、膨らみ始めた二つの乳房が曝け出されている。
スカートは外され、パンストは引き裂かれ、露わになった下腹部には
ぴっちり閉じたスリットが、その姿を見せ付けていた。
ベッドに横たえられた半裸のヴァージニアに舐めまわすような下卑た視線を注いでいるのは、
下半身を剥き出しにした大勢のゴブ達・・・・・。
「い、いやぁ!! やっ、やめ・・・・・っ!」
羞恥と屈辱で耳まで真っ赤に染まりながら、ヴァージニアは身体を隠そうと身を捩った。
だが、身体は腑抜けたように力が入らない。
もがいていると、次第に下半身が熱く痺れてきた。
(な・・・・・、なんなの、これ・・・・・!?)
気を失っている間に、ゴブ達が薬を盛ったに違いない。
それに気付いても、今更どうしようも無かった。
身体の火照りはみるみる激しくなり、全身が汗ばんでくる。
息を荒くしているヴァージニアを、ゴブ達はニヤニヤしながらいやらしい視線で眺めつづける。
その股間のグロテスクな一物は、既に大きく怒張していた。
「あ、あぁ、・・・・・ぅく、はっ、・・・・・あひぃ・・・・・ッ」
急激に高まっていく情欲に翻弄され、ヴァージニアは息を切らして喘ぎ続けた。
熱くひくついた股間の秘唇は、次第に口を開き、しっとりと濡れ始めていた。
身体が自由であったら、夢中で指を潜り込ませていただろう。
しかし、それが叶わぬまま、性欲の昂ぶりを持て余し、ひたすら身悶えを続けた。
朦朧とした意識の中で、その視界はゴブ達のそそり立つペニスを捕らえた。
(あ・・・・・ぁ、ほ、欲しい・・・・・、おちん、ちん・・・・・)
正気なら嫌悪で目を背けたであろうグロテスクな肉棒に、ヴァージニアは狂おしいほどの欲求を覚えた。
太くゴツゴツとした巨根、その表面で脈打つ血管・・・。
最早ヴァージニアは、逞しい男根から目が離せなくなっていた。
肉棒に貫かれる妄想に溺れ、だらしの無い表情で涎を垂らす。
「あぁん、そ、それ、・・・い、イィの・・・・・、ぁ、ぁあッ、ふぁあぁあぁぁんッ!!」
がくん、と大きく身を震わせると、ヴァージニアは身体を反らし、股を大きく開いた。
ゴブ達の視姦と、己の妄想だけで、絶頂に達してしまったのだ。
「いっ・・・・・、はぁ・・・・・、ぁあ・・・・・、はあぁー・・・・・」
ぴゅるぴゅると潮を吹きながらエクスタシーを味わうヴァージニアの様子に、
ゴブ達は満足げに頷くと、股をぐいっと押し広げ、一気に肉棒を突き入れた。

「うぁああぁーッ!! くひぃぃんッ! あふっ、・・・い、ぃい、いいよぉっ!!」
人間の倍ほどものサイズの肉棒に処女を奪われながら、ヴァージニアは待ちに待った挿入に、
はしたない歓喜の嬌声を上げた。
ずっちゅ、ぶぢゅっ、ぐちょ、ぐぶっ・・・
肉と肉が擦れ合い、愛液が零れ出す卑猥な音が室内に響く。
限界まで発情していたヴァージニアは、ペニスが子宮を突き上げるたび、
失神寸前になりながら絶頂した。
「ひぎぃっ!ぁう、あは、くはぁ、はふ、っあ、あぁ、ぁはあぁ、くひぃんっ!」
乱れに乱れるヴァージニアの中で、激しくのたうつ肉棒も、そろそろ限界のようだった。
・・・・・ゴブは、人間の女性を襲って子を産ませる・・・・・
ゴブに襲われ、子を身篭って、人知れず村を去っていった女性もいたことを、
ヴァージニアは微かに思い出していた。
(・・・・・あー・・・・・、いいや・・・・・き、きて・・・・・きもち、いぃ・・・・・)
だがすでに、情欲の渦はヴァージニアの理性の全てを奪い去っていた。
膣内射精を前に、抵抗もせずに腰を振り続ける。
そして、次の瞬間・・・・・
どぶっ! ぶびゅっ! ぶびゅるっ!
突きこまれ、先端を子宮内に押し込んだペニスから、大量の精液が放出した。
「んぁあっ!! はひぃぃ!! あぐっ、あは、っくあぁぁっっ!!」
マグマのような熱い奔流を注ぎ込まれ、全身を震わせて絶頂するヴァージニア。
大量の精液は、子宮を風船のように膨らませ、なお膣を伝わって逆流した。
「ふはー・・・・・、あー・・・・・、はぁー・・・・・、ひふぅ・・・・・」
股を開き、だらしなく広がった陰唇から精液を滴らせているヴァージニアに、新手のゴブが圧し掛かる。
肉と狂乱の宴は、始まったばかりだった・・・・・。



それから、ヴァージニアの姿を見た者はいない。
ゴブズアジトのあたりを、蕩けるような表情で大きく張ったお腹を抱えてふらついているのを見た、
と言う者もいたが、その消息は杳として知れない。

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