[ベアトリーチェ]

「・・・・・ふぅー、・・・・・」
四人組の渡り鳥の追撃を振り払ったベアトリーチェは、深い溜息を漏らした。
(溜息、か・・・・・)
電脳世界に封じられた夢魔であったころには、持ち得なかった反応だ。
現実世界で活動するためには、相応に様々な不都合があった。
存在の依代となる肉体、その重さ、不自由さは筆舌に尽くしがたいものがある。
彼女自身を物質界に縛りつける、枷のようなものだった。
(でも・・・・・)
それは、彼女自身が自由を、世界を手にするため、自ら嵌めた枷なのだ。
自由を手にするためには、必ず負わなければならないものがある。
そう思えばこそ、身体にずっしりと圧し掛かる疲労感も最高の祝福に感じられた。
「・・・・・?」
空気が変わった。
あの渡り鳥達・・・・・。・・・・・違う。
これまでになく疲弊していたため、警戒が緩んでいたのかもしれない。
こんな迷宮の深部まで、他の侵入者が訪れようとは考えていなかった。
「・・・・・今は、まずい・・・・・」
慌ててデータベースに戻るべく、コンセントレーションを行うベアトリーチェ。
しかし、疲労と焦りのため、思うようにコネクト出来ない。
「く・・・・!」
重い足を引き摺りながら、何とか人影から逃げようと這うように歩き出す。
努力も空しく、侵入者はベアトリーチェの姿に気がついてしまった。
こんな迷宮に、年端もいかない少女がいることに驚く男達。
その表情は、すぐに好色そうな下卑た笑みに変わった。
「く、来るな・・・・・!」
後ずさりしながら、「力」を行使しようとするも、四肢には全く力が入らない。
今のベアトリーチェは、見た目通りの無力な少女だった。
そしてついに、男の無骨な手が、ベアトリーチェの身体を捕まえた。

「いッ・・・・・! や、やめろっ!」

残った力でゆるゆると抵抗するベアトリーチェに構わず、男達は漆黒のドレスを引き千切った。
微かな二つの膨らみをたたえた、透き通るような白い裸身が露わになる。
「・・・・・!」
裸を男達の視線に晒され、ベアトリーチェは羞恥でたちまち耳まで真っ赤になった。
(は、恥ずかし・・・い?、私・・・・・)
肉体を得るまでは、情報としてしか認識していない感情だった。
情報によって精巧に構築された肉体は、機能に従い正直な反応を齎したのだ。
自身から沸き起こった意外な感情に、ベアトリーチェは動揺を抑えられない。
男達は、更に最後に残された小さな下着を毟り取った。
つるっと滑らかなカーブを描く、陰毛の全く無い秘部が晒される。
「やぁっ! は、はなせぇっ!!」
屈辱感は抑えきれない程になっていた。
早鐘を打つ鼓動は、耳の奥で痛いほど高鳴っている。
(こ、こんな・・・、こんな・・・・・!)
自分の感情に振り回され、ベアトリーチェは混乱を来たしていた。
震えながら、幼子のようにしゃくりあげる。
「やめて・・・、た、たすけてよぉ・・・」
既に余力を使い果たし、懇願するベアトリーチェに、男達は全身に愛撫を始めた。
腕、足、お尻、腹、乳房、乳首、股間・・・。
口には舌を入れてキスしながら、体中を掌で撫で、指で捏ね回し、舌で舐め回した。
「うぅ・・・っ、い、いやぁ・・・!・・・・・ぁあ・・・・・ぅ」
理性では拒みながらも、肉体に刻まれた本能は抑えられない。
全身くまなく弄り回されたベアトリーチェは、次第に蕩けるような情欲にほだされていった。
「ぁあ・・・、はぁ・・・、はぁ・・・、んうぅ・・・」
僅かに湿り始めた秘所を確認すると、男はベアトリーチェを抱え上げ、一気にペニスを突き入れた。

「ィ・・・ッ! い、痛ぁいッ! あッ、あぁぅ、ひはぁぁっ!」
身体を裂かれるような突然の激痛に、ベアトリーチェは苦痛の悲鳴を上げた。
処女の証が、ペニスを伝って紅い筋を描く。
ベアトリーチェの苦悶にも構わず、男は激しく挿入を繰り返した。
小さな膣は、男根の大きさを持て余し、限界まで拡張されている。
「ひぁっ、くはぁ、あぁう、ふはぁ、はぐっ、はひぃ、あぐぅぅ!」
男に抱えられたまま、がくがくと身体を揺らすベアトリーチェ。
肉棒を咥えこんだ膣が、ぐちゅぐちゅと湿った卑猥な音を立てる。
愛液と尿と先走りの混じった液体が、床に点々と染みを作った。
ペニスの先端が、ゴツゴツと子宮口に打ち付けられる。
その刺激に反応し、次第に子宮口は徐々に口を緩めた。
それを逃さず、ペニスは子宮口を一気に貫き、子宮の最奥部に突き入れられた。
その瞬間、ペニスが一際膨張し、濃縮した精を爆発させた。
「うっあぁっ!? はぁくっ、ひはっ、んぁあぁッ!!」
体内で起こった熱い迸りに、ベアトリーチェは全身が弾けるような感覚を味わった。
肉体を介して初めて味わう絶頂感だった。
ごぷり、とペニスが引き抜かれても、子宮は精液を抱え込むようにその口を閉じ、子種のほとんどを内部に収めた。
「やぁぁ・・・、こ、こんなの・・・、や、やだよぉ・・・・・」
肉の快感と、腹部に残る精液の異物感に揺れながら泣きじゃくるベアトリーチェ。
だがすぐに次の男が、小さな裸体に圧し掛かってくる。

男達による陵辱の宴は続き・・・・・。
ベアトリーチェは、肉体を得たことによる功罪を、身に染みて味わわされたのだった。

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